Q1 東京電力に代表される、全国の電力会社の電気の売り買いの市場規模は?
⇒約15兆円
電力自由化とは、つまり、この15兆の市場の内でまだ自由化されていなかった半分の市場が自由化されるってこと。
2016年4月からは、誰でも電力小売りに参入可能になるとまずは理解してみてください。
例えば僕が、僕の電力株式会社を立ち上げて電力小売り市場に参入ができるようになるってことです。
Q2 日本で一年で使われる電力は?
⇒約1兆Kwh/年
ざっくり、全体規模としてこれだけの市場が完全に開放されて、誰でも電気の売り買いができるようになるんだよね。
昔、通信が独占(NTT)から自由化されることによって、さまざまな電話会社ができ、 合従連衡(M&A)して、ソフトバンクや、auに纏まっていきいろんな通信メニューがでたり、料金が下がったり、音楽配信やゲームなど通信を利用したサービスができたり、そしてそのサービスを支える雇用が生まれたりそんなメリットが電力市場でも起こる事が期待されているわけ。
特に強調したいのは、通信の自由化のときに、単なる電話の通話料が安いだけではユーザーはスイッチしなかったこと安いだけじゃ、ユーザーは変化を感じず、スイッチするメリットが刺さらないわけそのあたり、変わってきたのが1999年のi-modeの登場じゃないかな。
通信がいつのまにかインフラになり、そのうえにサービスが乗っかりそのサービスのクールさ おもしろさ競争になったわけ、これが今 ドコモやソフトバンクauに代表される通信自由化後に生まれた新しいビジネス競争軸さ
翻って、これから始まる電力小売り自由化を考えて見よう
今まで独占していた電力会社が簡単に市場を明け渡すか?とも思えないし、圧倒的な人・
モノ(発電所と送電網)・金を持っているわけで消費者にとってよりよい市場が創造されるかどうかは、通信の自由化の時を参考にすれば参入する企業の知恵と努力と、消費者が形成する世論にかかっていると思う。
実際には、自由化による効率化が実現されて、電気代が下がった国はいまんとこ無いってことも、この自由化が生み出す価値は電気代が下がる事以外にあるんだと思うな。
さて、電力事業は次の3つに大きく分離される。
1.発電事業:原子力、火力、ガス、再生エネルギー etc
2.送電事業:電気を輸送する電線の運営
3.小売事業:法人、個人へ電力を売る
このうち、1.と2.はものずごい資金力が必要。特に、2.なんかは普通の企業でさえできるものではないよね。電柱引いて、発電所から消費者までの間にケーブル引くなんて
とてもできるもんじゃない。
だから、2.については大手電力会社がもっている、電線を誰でも使えるように開放する事によって、主に小売事業に参入してくるベンチャーに貸す事で自由化を実現しようとするわけ。
実は、通信の世界でもソフトバンクや、auが使っている有線回線はNTTが持っていたものをNTTが、彼らに貸しているんだよ。
じゃ、再生可能エネルギーと電力自由化はどんな関係になるんだろう。
太陽光、風力、バイオマス、水力などなど。
再生エネルギーだけを売る電力小売り事業者が登場する可能性もあるよね。
実際に、現在新電力と呼ばれる東電などの一般電力会社以外の登録が確か500社は超えていると思う。ドイツでは実際に自然エネルギーだけの電力会社は存在する。
とはいいつつも、小売自由化になったとして通信の時のようなドラスティックなイノベーションはおきるだろうか。結構、いっぱい課題はある。総論賛成でも各論になるとなかなか実現しないことってある。
通信と違って、電力は消費者にとって便利という意味においては身近な存在ではないんだよね。
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